NTT西日本グループは8月10日、ICTを活用した閉鎖型の植物工場で生産したいちご「N.BERRY」を発売した。大阪の商業施設「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)内にある2店舗で10日から販売する。
N.BERRYのパックと粒は、青果とフルーツデザートの店「hanafru 近鉄あべのハルカス店」で販売する。また「堂島ロール」などで知られる「モンシェール あべのハルカス近鉄本店」ではN.BERRYを使ったスイーツを提供するという。出荷タイミングにより、販売していない日もある。
N.BERRYは、いちごに適した灌水/空調システムとLED照明を備えた屋内の「いちごプラント」で生産した。いちごの旬は1月下旬から3月と短いが、いちごプラントなら季節の影響を受けず、「いつでも、どこでも、誰でも高品質ないちごを安定的に生産できる」。
NTT西日本グループは農家数の減少などを背景にICTを活用した次世代型農業の振興に取り組んでいる。2018年にいちごプラントの研究を始め、今年4月には産地である「JA高知県佐川支所苺部会」の協力を得た。
いちごの出荷はNTT西日本グループのNTTビジネスソリューションが担当する。「苺部会からも認めてもらえるいちごの生産ができるようになった」としており、秋ごろには生産拠点を増やす考え。
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