Niantic、世界の3Dマップ構築目指し、LiDARスキャンのScaniverse買収
「Pokemon GO」のNianticが3Dコンテンツ構築アプリ「Scanverse」を手掛ける同名の企業を買収した。世界の3Dマップ構築を加速する。アプリは存続し、有料だった機能が無料で使えるようになる。
「Pokemon GO」などのARゲームで知られる米Nianticは8月10日(現地時間)、撮影した現実世界を3Dコンテンツとして再構築するiOSアプリ「Scaniverse」を手掛ける米Scaniverseを買収したと発表した。アプリの提供は続け、有料版「Scaniverse Pro」(月額17ドルだった)の機能も使えるようになる。買収総額などの詳細は公表していない。
Nianticは自社開発のARプラットフォーム「Niantic Real World Platform」で世界中の3Dマップの構築を目指しており、2020年にはARを手掛ける米6D.aiを買収した。
Scaniverseのチームも6D.aiと同様にNiantic Real World Platformの取り組みに参加する。「Nianticの動的マッピングとScaniverseのLIDAR再構成を組み合わせることで、3Dスキャンを新たな高みに引き上げることを計画」しているという。
NianticのARチームマネジャー、ケル・ブロンダー氏は公式ブログで「現実世界でポケモンの生息地をみんなで一緒に体験したり、デジタルキャラクターが街の隠れた名所を案内してくれたり、友だちが現実世界にある場所に残したメモを発見したりできる未来を想像してみてください。Niantic は、大規模な3Dマップの開発を通じて、みなさんと一緒にそんな未来を実現したいと思っています」と語った。
Nianticは米MicrosoftとARで協業しており、ARメガネも開発中だ。
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