若者向けのワクチン情報動画、YouTubeで1億回以上再生 「人気YouTuberの協力が重要」──同社CEOと河野大臣が対談
新型コロナのワクチンについて正確な情報を若者に届ける上で、人気YouTuberとのコラボレーションが重要とする見解を、河野太郎大臣が明かした。YouTubeによれば、ワクチンについて質の高い情報を発信する動画の累計再生回数は1億回を超えるという。
新型コロナのワクチンについて正確な情報を若者に届ける上で、YouTubeの活用や人気YouTuberとのコラボレーションが重要とする見解を、河野太郎国務大臣(新型コロナウイルス感染症ワクチン接種推進担当)が明らかにした。河野大臣にYouTuberのはじめしゃちょーがインタビューしてワクチンの情報を伝えた動画は、7月2日に公開してから8月11日までで300万再生を超えている。
米YouTubeは、同社のスーザン・ウォジスキCEOと河野大臣の対談動画を11日に公開。河野大臣は「(若者は)YouTubeやTwitterから情報を得る人が多い」として「デマに対抗するためにYouTuberとワクチンの話を発信することで、若者に情報を届けられた」と説明。ウォジスキCEOも「多くの若者がYouTuberを信頼している」としてYouTuberを通した情報発信が重要だとした。
日本でははじめしゃちょーの他、5人組YouTuberのコムドットも新型コロナの専門家プロジェクト「こびナビ」にインタビューする動画を7月25日に公開し、8月11日までに130万再生を突破。YouTubeによれば、こうした質の高い情報を発信する動画の再生回数を合わせると累計で1億回以上再生されているという。
同社は新型コロナ関連の動画に各地域の保健機関のWebサイトへのリンクを表示するなど、信頼性の高い情報を発信する一方で、デマ対策として多くの動画も削除しているという。違反動画を報告する「公認者プログラム」に医療の専門家を加えた上で、同社が定めた「新型コロナの医学的に誤った情報に関するポリシー」に違反した動画約100万本をこれまでに削除したとしている。
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