ニュース
デジタル大辞泉、新語に「テレンピック」「キャンセルカルチャー」「闇通勤」など
小学館「大辞泉」編集部が、デジタル国語辞典「デジタル大辞泉」に掲載する新語候補を毎月募集する企画で、「テレンピック」など6語を新たに選んだ。
小学館「大辞泉」編集部は8月13日、デジタル国語辞典「デジタル大辞泉」に掲載する新語候補を毎月募集する企画で、「テレンピック」など6語を新たに選んだ。五輪関係の言葉が多く応募されたといい、大辞泉の編集に協力している明治大学の田中牧郎教授は「新語のテーマが新型コロナからオリンピックへと移行しているようにも見える」と分析している。
テレンピックの意味は「テレビで見る、オリンピック、パラリンピック。テレリンピックとも」。他に五輪関係とみられる言葉としては「キャンセルカルチャー(個人および団体の言動に大衆が強く反発して、起用の取り消しや不買運動などが起きること)」を選出。これについて田中教授は「開会式前の騒動を指しての投稿でしょう。今後、同様の事例があったときにも使われるか、注目です」としている。
他に選んだ新語は「ファンアート(自らの意志により、利益を度外視して制作されたキャラクターや実在人物を基にした二次創作や似顔絵)」、「闇通勤(会社から通勤手当として電車代などを受け取っていながら、自転車で通勤すること)」など。もともとある言葉が新たな意味を持った「溶かす(資産運用などの結果、元本が減ること)」も選出した。
「大辞泉が選ぶ新語大賞2021」は5月18日から11月14日まで、専用フォームやTwitterで新語とその意味を募集する企画。編集部がデジタル大辞泉に入れる語を毎月選び、言葉と意味を書き直して2022年4月の改定時に掲載する。
関連記事
- 統計から見る「テレビのオリンピック需要」幻想と「日本のテレビの20年」
西田宗千佳さんが、テレビとオリンピックの関係を数字から検証した。 - 東京五輪、3試合が視聴率30%超え 2位はマラソン、1位は?
「東京2020オリンピック」は高視聴率の番組が続出した。競技中継でも平均30%を超えた試合が3つあった(世帯視聴率、関東地区)。 - 無課金でも機能制限なし──「大辞泉」アプリ無料化、“ソシャゲ風”課金モデルへの挑戦
国語辞典「大辞泉」のiOSアプリがフルリニューアルで2000円から無料に、しかも“ソシャゲ風”課金モデル導入――有料アプリが売れない中、新たなビジネスモデルに挑戦する「大辞泉」。大胆な仕様変更に踏み切った意図を開発者に聞いた。 - 信頼性でWikipedia対抗 朝日新聞、講談社、小学館など無料辞書サイト
朝日新聞社、講談社、小学館などが辞書コンテンツを持ち寄り、無料の辞書サイト「kotobank」をオープンする。信頼性の高い無料辞書サイトとしてWikipediaに対抗する。 - 五輪開会式のドローン演出、どんな仕組みで実現? 提供元のIntelに聞く
五輪開会式で話題になったドローンパフォーマンス。どんな仕組みなのか、提供元のIntelの担当者に聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.