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“スマートばんそうこう”で傷口を監視 スマホと連携、グラスゴー大学が開発:Innovative Tech(1/2 ページ)
ばんそうこうの下の傷口の具合を、はがさずに知ることができる。
Innovative Tech:
このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
英グラスゴー大学の研究チームが開発した「Smart Bandage With Wireless Strain and Temperature Sensors and Batteryless NFC Tag」は、外傷の治癒具合をモニタリングできる“スマートばんそうこう”だ。センサーによって患者の体温と傷口の状態を測定し、その結果をスマートフォンアプリでリアルタイムに表示、記録する。
NFC(近距離無線通信)タグを搭載しており、アプリへのデータ送信は無線で行う。スマートばんそうこう本体はワイヤレス給電できる。
褥瘡(じょくそう)や手足の潰瘍(かいよう)など、比較的長期にわたって治療を必要とする創傷の場合は、傷口がどの程度治っているか頻繁に確認しなければならない。そのためには医師による定期的な診察が必要だ。スマートばんそうこうを使えば、患者が何度も通院する必要がなくなるかもしれないという。
本体サイズは3×6cm。2種類のセンサー(温度センサーとひずみセンサー)やNFCタグなどをシリコンベースのフレキシブル基板上に搭載している。
温度センサーは患者の体温を監視し、感染症にかかっていないかをチェックする。ひずみセンサーは、ねじれや曲げなどの変化を検出し、皮膚にかかっている負担を数値でチェック。圧迫による治療を行うための、適切な圧力値を決定する。
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