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テレワークで「つながり弱い同僚」との会話は激減、しかしそれが不安をもたらす──NTT調査Innovative Tech(1/3 ページ)

つながりが強い人と弱い人。それぞれ異なるコミュニケーションツールを使う傾向にあるという。それがもたらす結果とは。

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Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 NTTサービスエボリューション研究所とNTTコミュニケーション科学基礎研究所の研究チームによる「在宅勤務が職場の関係性及びメンタルヘルスに及ぼす影響」(情報処理学会シンポジウムインタラクション2021論文集)は、在宅勤務を余儀なくされた同僚間のコミュニケーションを調査し考察した論文だ。

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、多くの労働者はオフィス勤務から在宅勤務への切り替えを余儀なくされた。この論文は、在宅勤務が急速に普及する中、2つの問題があると指摘する。第1に、労働者を孤立させ、それが原因でメンタルヘルスを低下させること。第2に、人間関係の希薄化が仕事の創造性を低下させることだ。

 研究チームはこれら2つの指摘を踏まえて、在宅勤務が職場の同僚間のコミュニケーションに及ぼす影響を調査した。つながりの強い同僚とのコミュニケーションパターンと、つながりの弱い同僚とのコミュニケーションパターンの差異と、その差異がメンタルヘルスに及ぼす影響を調べるというものだ。

 調査は、在宅勤務を余儀なくされた日本のIT企業9社従業員17人(男性12人女性5人、年齢は20代から50代)を対象に、5日間の経験サンプリング、インデプス(詳細)インタビュー、アンケートを組み合わせて実施した。

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調査対象の従業員17人の属性

 その結果、つながりの強い同僚とのつながりは維持されていたが、つながりの弱い同僚とのつながりはさらに弱まっていった。

 (つながりの強い同僚とは)密にコミュニケーションとっている気はしますね。やっぱりリモートワークをやると、よく打ち合わせする人とは本当に回数を重ねることが多いんですけど、(つながりの弱い同僚)とか、たまにみたいな人にはたまにしか連絡しない感じで極端な感じはします。(被験者コメント)

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