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テレワークで「つながり弱い同僚」との会話は激減、しかしそれが不安をもたらす──NTT調査Innovative Tech(2/3 ページ)

つながりが強い人と弱い人。それぞれ異なるコミュニケーションツールを使う傾向にあるという。それがもたらす結果とは。

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 つながりが弱い同僚とは1対1の状況でコミュニケーションを取らなくなり、それにより、つながりの弱い同僚間の仕事の協力関係が弱くなると感じられるケースもみられた。

 (つながりの弱い同僚が)プロジェクトの進行を見てくれているので、メールのCCに入れたりとか、その人が見ているSlack上に投稿はするんです。その方は私のことを見てくれているとは思うんですけど、私としてはその人と一緒に何かをしているという感じはだんだんなくなってくるなと思いました。(在宅勤務を実施する前は、つながりの弱い同僚が)いろいろな人に、作業している画面を覗いて、「何この仕事?」って聞いて回っている人だったので、 そういうコミュニケーションもなくなったので、気に掛けてもらっている感じが少なくなるのかなと思いますね。(被験者コメント)

 つながりの弱い同僚との雑談時間を聞いたアンケート結果は、「全くない」が半数を占めた。

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在宅勤務を実施する前後の、つながりの強い同僚と弱い同僚との雑談時間の変化

 つながりの強さと状況に応じて、コミュニケーションツールも異なるものを選ぶ傾向があった。つながりの強い同僚に相談をするときはビデオ会議ツールを頻繁に使い、つながりの弱い同僚に相談をするときは電子メールを頻繁に使う傾向が明らかになった。

 今のところは、本当に慎重にやろうとしたときには、まずメールですね。その後にもうちょっと関係性が作れてからSlackだったりビデオ会議で話しましょうとなるかもしれないんですけど。この人とそういうコミュニケーション取ればいいんだろうなっていう状況のときはメールにします。それが一番お願いしやすいというか丁寧というか、もともとメールベースのコミュニケーションをずっとしているからというのもあるかもしれないし、社風なのか何なのか。でも自分の中の感覚としては、それが一番カジュアルではない、公式な頼み方。(被験者コメント)

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つながりの強い同僚と弱い同僚、それぞれとの相談時に使われたツールの比率

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