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「AI加山雄三」が“歌ってみた”動画をYouTubeに 24時間テレビで反響
歌手の加山雄三さんが、自身の歌声を音声合成AIで再現したプロジェクト「バーチャル若大将」のYouTubeチャンネルを開設し、“歌ってみた”動画を投稿した。
歌手の加山雄三さんは8月22日、自身の歌声を音声合成AIで再現したプロジェクト「バーチャル若大将」のYouTubeチャンネルを開設し、シャ乱Q「シングルベッド」の“歌ってみた”動画を投稿した。同プロジェクトは、22日放送の日本テレビ系「24時間テレビ」内で、湘南乃風「純恋歌」のカバーを披露して話題を呼んでいた。
バーチャル若大将は、加山さんの音声や歌声、映像をAIで再現して後世に残すプロジェクト。44曲の楽曲から息の吸い方や抑揚などをAIが学習して歌声を合成した。24時間テレビ内では、CGで歌唱している姿も披露していたが、YouTube内では表示していない。
このプロジェクトは、20年8月に脳の病気で加山さんが緊急搬送されたことをきっかけにスタート。闘病中に加山さん自らがバーチャル若大将のディレクションを手掛けたという。
加山さんは「自分が生み出したものが次の世代につながっていってくれる、こんなうれしいことないよな!」とコメント。YouTubeチャンネルでは今後も日本の名曲のカバーを公開するという。
バーチャル若大将の歌唱動画
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