AIオーブンがバウムクーヘンを受け取り時間に合わせて焼き上げ Web予約と連携の実験 フードロス削減も期待
洋菓子の製造や販売を行うユーハイムなどが、AIを活用して自動でバウムクーヘンを焼くオーブンとネット注文システムを連携させ、商品の受け取り時間に合わせて焼きたての商品を提供する実験を始める。出来立ての商品を提供しつつ、商品の過剰な生産を防ぐ方法として、フードロスの削減効果を検証する。
洋菓子の製造や販売を行うユーハイム(神戸市)と大日本印刷(DNP)は9月6日、AIを活用して自動でバウムクーヘンを焼くオーブンとWeb予約システムを連携させ、ユーザーの受け取り希望時間に合わせて焼きたての商品を提供する実験を始めると発表した。出来立ての商品を提供しつつ、商品の過剰な生産を防ぐ方法として、フードロスの削減効果を検証する。
ユーハイムが2020年に発表したオーブン「THEO」(テオ)を活用する。テオは職人が作ったバウムクーヘンの画像データや各種センサーで取得した情報を基に、生地の焼き加減などを学習したAIを搭載。オーブン外側のカメラで取得した焼き上がり具合を解析しながら加熱することで、職人が作るものと近い焼き加減を再現できるという。
実験は9月8日から13日、22日から27日にかけての2回に分けて、ユーハイムの店舗「ミシャラク表参道店」(東京都渋谷区)で実施。ユーザーが専用のWebサイトで対象のバウムクーヘンを予約し、受け取りに行く時間を決めると、THEOが指定の時間に合わせて商品を焼き上げる。バウムクーヘンはTHEOバウムクーヘンリング(税込1944円)など3種類を販売する。
実験で使うWeb予約システムはDNPが開発した。2社は今回の実験を通して、商品の過剰な生産を防ぐ仕組み作りを探るとしている。
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