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Ford、AppleとTeslaで自動運転に従事したダグ・フィールド氏を引き抜き
FordはAppleの「スペシャルプロジェクトグループ」担当副社長、ダグ・フィールド氏を引き抜いた。「最高アドバンストテクノロジーおよび組み込みシステム責任者」に迎える。フィールド氏はTeslaではModel 3の開発に携わった。
米Ford Motor Companyは9月7日(現地時間)、米Appleの「スペシャルプロジェクトグループ」担当副社長、ダグ・フィールド氏を「最高アドバンストテクノロジーおよび組み込みシステム責任者」に迎えると発表した。社長兼CEOのジム・ファーリー氏直属になる。
フィールド氏は1987年にFordにエンジニアとして入社した後、Johnson & JohnsonやSegwayを経て2008年に製品設計担当副社長としてApple入りし、2013年に米Teslaに引き抜かれて「Model 3」の開発などに携わった。2018年に再度Apple入りした際はスペシャルプロジェクトグループに加わり、同社の自動運転プロジェクトの中心的メンバーと目されていた。
フィールド氏はFordで、車両制御や運転支援技術、デジタルエンジニアリングツールの開発を主導していく。
ファーリーCEOは発表文で「ダグの才能は、素晴らしい製品と常に改善するユーザー体験を提供するFord+成長プランの構築にとって非常に貴重だ」と語った。
Fordは自動運転事業に2013年ごろから取り組んでいる。2017年には自動運転技術を手掛ける米Argo AIに10億ドル投資すると発表した。
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