米Epic Gamesは9月12日(現地時間)、米Appleとの裁判の一審判決を不服として控訴を申し立てた。
申立書には第9巡回区連邦控訴裁判所に控訴するということしか書かれておらず、控訴の法的根拠についての詳細は示されていない。
一審の米カリフォルニア州北部地区連邦地裁は、Appleに対してApp Storeのアプリ開発者に、App Store以外での支払いオプションにユーザーを誘導する権利を与えるよう命じたが、EpicのAppleが独禁法に違反しているという主張は退けた。また、Epicに対し、Appleとの契約に違反したとして、違反期間中の収益の30%(アップル税に当たる率)、およそ350万ドル(約3億8500万円)の支払いを命じた。
Epicのティム・スウィーニーCEOは11日、「今日は敗訴し、山に登り、法律書を数百ページ読み、少しコードを書いた。ソフトウェアに開発者と消費者にとっての真の自由が訪れ、プラットフォームで公正な競争が行われるようになるまで、戦い続けようと決意した」とツイートした。
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