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Amazonが家庭用ロボット発表 部屋の中を動き回って見守り、潜望鏡カメラも 約999ドル

米Amazon.comが家庭用ロボット「Astro」を発表。音声アシスタントの「Alexa」を搭載しており、動き回るスマートディスプレイとして使うことができる。外出時には自宅の様子を自由に確認できる他、ホームセキュリティ機能を別途組み合わせることで、不在時の自動パトロールも設定できる。

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 米Amazon.comは9月28日(現地時間)、音声アシスタント「Alexa」を搭載した家庭用の見守りロボット「Astro」を発表した。先進的なデバイスを一足早く提供するβ版プログラム「Day 1 Editions」にて999.99ドルで販売。招待制での購入申し込みを受け付ける。日本での販売は今のところ未定。


Amazon初の家庭用ロボット「Astro」

 Astroは、3つの車輪を持ち部屋の中を自由に移動できる家庭用ロボット。同社が持つハードウェア、ソフトウェア、コンピュータビジョン、AIなどのテクノロジーを結集。ディープラーニングを活用し、部屋のマップ作成や自己位置を推定する技術「SLAM」の動的アルゴリズムなどを構築。家具や障害物などをスムーズに避けながら移動できる。

 本体は大きな目や各種ステータスなどを表示するディスプレイに、マイク、スピーカー、ドリンクホルダーを搭載。高い場所を確認するために、上下に動く潜望鏡カメラも内蔵する。外出先から部屋の様子を移動しながら確認できる他、ホームセキュリティ機能「RingProtect Pro」と組み合わせることで、不在時の自動パトロールも設定可能。異常があればユーザーに通知する。


潜望鏡カメラも内蔵。高いところを確認する際に利用する

外出先から部屋の様子を確認可能

 Alexaを搭載しているため、家の中を動き回るスマートディスプレイとしても利用できる。内蔵のカメラとディスプレイを使ったビデオ通話にも対応し、「Astro, Follow me(アストロ、私についてきて)」と呼びかけると、ユーザーの後を追いかけながらビデオ通話を続ける。音楽も再生でき、Astroの紹介動画では「Let's Dance」と呼びかけると踊りだす様子も確認できる。


ビデオ通話も可能

充電はドッキングステーションに自動で帰還

 ユーザーのプライバシーにも配慮。マイクやカメラ、センサーをオフにする物理スイッチを内蔵している他、任意の部屋に入らないようにゾーンを設定可能。特定の時間帯にAstroの移動量を減らす「do not disturb(邪魔しないで)」機能も用意する。Astroが収集したデータをクラウドに上げずにデバイス内で処理できるよう、エッジコンピューティング用のAIプロセッサを搭載している。

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