「WAON」のApple Pay対応もスタート 「スマホ対応できない決済手段は生き残れない」(2/2 ページ)
イオンが発行する電子マネー「WAON」が10月21日からApple Payで利用可能になった。セブン&アイホールディングスの「nanaco」とともに、日本で交通系ICカード以外では初のApple Pay対応となる。
「ファミリー共有」にWAONが唯一対応
iOSの「ファミリー共有」で子ども用のApple Watchを管理している場合、WAONカードを子ども用として発行する機能が利用できる。ファミリー共有のWAONカードには、保護者のiPhoneに「チャージをリクエスト」する機能があり、あらかじめ決められた残高をお小遣いとして子どもに渡すような使い方ができる。
この機能は、第4世代以降のセルラー版Apple Watchで利用可能。ファミリー共有機能で子ども用のApple Watchの残高を管理する機能は、日本の電子マネーではWAONのみが対応している(10月21日時点)。
「スマホ対応できない決済手段は生き残れない」
21日に開かれた「WAON×Apple Payサービス開始会見」では、イオンリテール WAON推進部長の山元環樹氏が登壇。Apple Payに対応した狙いを説明した。
全国に大小の小売店舗を持つイオン。電子マネーWAONは、シニア層では非常に根強い指示を受けているという。一方で20〜40歳の若年層は相対的に手薄になっていた。WAONがApple Payに対応したことで、若年層に向けた訴求も強めていきたいという。
その上で山本氏は「シニア層もスマホシフトの流れがある。対応できない決済手段は今後生き残れないだろう」と言及。シニア層のスマホシフトが進む中で、スマホ上でも使いやすいサービスとして拡充させていく方針を示した。
なお、今回のApple PayのWAONは、JMB WAONカードには対応していない。同社では今後の検討課題と捉え、対応を進めていく方針としている。
関連記事
- 「nanaco」のApple Pay対応がスタート JCBやMastercardからのチャージも可能に
セブン&アイ・ホールディングスは、同社の子会社が展開する電子マネー「nanaco」がApple Payに対応したと発表した。JCBやMastercard、American Expressブランドのクレジットカードからもチャージ可能。 - 「WAON」と「nanaco」がApple Payに対応、10月21日から iPhoneやApple Watchで支払い
イオンの電子マネー「WAON」とセブン&アイホールディングスの「nanaco」が米Appleの「Apple Pay」に10月21日から対応する。iPhoneやApple Watchで両電子マネーを使った決済が可能。 - イオン独自のコード決済「AEON Pay」開始 統合アプリ「iAEON」9月リリース
イオンは、独自のコード決済「AEON Pay」を9月1日に始める。イオンマークのついたクレジットカードやデビットカードを登録すれば、全国のグループ店舗でバーコード決済できる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.