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Google翻訳で英語の小論文を通読、角川ドワンゴ学園がオンライン授業を無料配信 「AI時代に英語を学ぶ意味を考える」
角川ドワンゴ学園が、Google翻訳を使って英語小論文を読むことで、機械翻訳の活用法を学ぶオンライン講座を公開する。「AIの翻訳能力が向上している時代で、英語を学ぶことの意味を考える」(同社)という。
角川ドワンゴ学園は10月25日、Google翻訳を使って英語小論文を読むことで、機械翻訳の活用法を学ぶオンライン講座を公開すると発表した。26日から2022年2月にかけ、全7回の授業をオンライン学習アプリ「N予備校」やYouTubeで無料配信する。「AIの翻訳能力が向上している時代で、英語を学ぶことの意味を考える」(同社)という。
講義では、米国の外交問題評議会が発行する政治雑誌「Foreign Affairs」の小論文を活用。「最先端の海外文献をリアルタイムに読むスキルを身につける」として、Google翻訳を使い、英文を素早く読む方法を解説する。
一方で「AI翻訳の限界を知り、ツールとして用いる際の注意点を学ぶことで、それを俯瞰するための英語力を習得する」として、誤訳への対応や、Google翻訳を使う必要性なども説明するという。
講師は角川ドワンゴ学園に所属する英語教師、中久喜匠太郎さんが担当。小論文の内容はジャーナリストの船橋洋一さんや国際政治学者の三浦瑠麗さんが解説するという。オリエンテーションを10月26日、第2回までの授業を11月に公開予定で、3回目以降のスケジュールは今後決定する。
【訂正:2021年10月27日午後2時37分】当初、講座を提供する組織を「ドワンゴ」としておりましたが、正しくは角川ドワンゴ学園でしたので、タイトルと本文を修正しました。
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