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煮えたぎる食品サンプルで注文増 カレーのグツグツをプロジェクションマッピングで:Innovative Tech(2/2 ページ)
カレーの食品サンプルにプロジェクションマッピングを施すことで注文は増えるか否か。
この調査は、日本科学未来館内の「Miraikan Kitchen」で行った。カレー(色は茶色ではなく黄色が混じった白色、また鶏のから揚げやブロッコリーをトッピング)を1020円(他のメニューは600〜780円)で販売し、店前のショーケースに展示した。
動的な沸騰効果の投影ありとなしとで、レストランの客数とカレーの注文数をカウントし、2つの条件の注文率(注文数/客数)を比較。その結果、動的な沸騰効果を投影していない時は、998人が来店し75皿(1人あたり0.075皿)の注文があった。動的な沸騰効果を投影している時は、1355人が来店し141皿(1人当たり0.104皿)の注文。動的な沸騰効果を投影した方が、沸騰効果を投影していないカレーよりも多く売れた。この結果は、動的な沸騰効果を投影することが、消費者の食欲を増進させ購買意欲を向上させる可能性を示唆した。
プロジェクションマッピングによってカレーが沸騰している様子の映像はこちら。
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