Android 12の「おおよその位置情報」でポケモンGOは遊べない? 検証してみた
米Googleが配信を始めた、最新OS「Android 12」には、新たに「おおよその位置情報」を提供する機能を追加している。この機能で、ポケモンGOは果たして遊べるのか?検証してみた。
米Googleが10月19日(現地時間)に配信を始めた、最新OS「Android 12」。27日時点では、Pixel 3以降の既存のPixelシリーズのみ利用できるが、さまざまな機能が加わっている。中でもプライバシー設定には新たに「おおよその位置情報」を提供する機能を追加している。
この機能では、位置情報を要求するアプリに対し、正確な場所へのアクセスの許可以外に、おおよその場所へのアクセスを許可するか、選択できる。これにより位置情報を取得しながら正確な場所は公開せずに済む。
この機能の追加により、今までよりもユーザーのプライバシーが配慮されるようになったのだが、ここで疑問が一つ。おおよその位置情報を選んだ状態で、「Pokemon GO」(ポケモンGO)などの位置情報ゲームは遊べるのだろうか? 記者のPixel 5aで試してみた。
おおよその位置情報×位置情報ゲーム、結果は?
ポケモンGOを立ち上げると、Googleマップアプリと同様に、位置情報へのアクセスを正確もしくは、おおよそで許可するか選択する画面が表示される。ここで、おおよそを選択し、許可するを選んだ。すると、次に「ゲームをプレイするために、位置情報を使用します」と知らされ、アプリの位置情報の再設定を要求された。
つまり、おおよその位置情報では、ポケモンGOを遊ぶために必要な位置情報は取得できず、この設定ではプレイすることができないようだ。
念のため、ポケモンGO以外にも、「Ingress Prime」や「ドラゴンクエストウォーク」「妖怪ウォッチ ワールド」など、同ジャンルのゲームかつ、米Niantic以外が開発したゲームでも検証したが、いずれもおおよその位置情報を選んでゲームを始めることはできなかった。
ポケモンGOで、リアルの店舗や建物などをポケストップやジムなどとひも付けた機能があるように、周辺の詳細な情報を必要とするゲームでは、おおよその位置情報で遊ぶのはやはり難しいようだ。
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