Meta(旧Facebook)、VRフィットネスゲーム「Supernatural」のメーカーを買収
Facebookは社名をMetaに変更した翌日、VRフィットネスゲーム「Supernatural」のメーカーWithinを買収すると発表した。Metaはイベントで、フィットネスゲームをメタバースの活用例として挙げていた。
Facebookから10月28日に社名変更した米Metaは翌29日(現地時間)、同社のVRヘッドセット「Oculus Quest」向け人気VRフィットネスゲーム「Supernatural」を手掛ける米Withinを買収することで合意したと発表した。買収総額など取引の詳細は公表されていない。
Supernaturalは、幻想的な風景の中で流行りの楽曲に合わせて振り付けどおりに運動し、タスクをこなしていくフィットネスゲーム。料金は月額19ドルのサブスクリプション制だ。Metaによると、専用Facebookグループには2万人が参加しているという。
前日のVR/ARイベントFacebook Connectでは、マーク・ザッカーバーグCEOはメタバース利用の1つの側面としてのゲームについて語り、他のユーザーとメタバース上のコートでバスケットの試合をする例などを紹介した。また、来年発売予定の「Meta Quest 2」でのフィットネス向け「Active Pack」利用例としてSupernaturalを挙げていた。
Withinはこのゲームの他に、米AppleのARKit採用の子供向けアプリ「Wonderscope」やオリジナルのVRコンテンツなどを手掛けている。
買収完了後、WithinはMetaのVR/AR部門であるReality Labsの一部として独立して運営される。「VRでのフィットネス、ウェルネス、ソーシャル体験を制作し続け、人々が楽しく接続された状態で目標を達成できるように支援していく」。
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