JR東「撮り鉄コミュニティ」好調な滑り出し あえてイメージの悪い言葉を使った理由は?
JR東日本が11月10日に開設した「撮り鉄コミュニティ」が、登録開始から1日で300人を超えるなど好調なスタートを切った。
JR東日本が11月10日に開設した「撮り鉄コミュニティ」が、登録開始から1日で300人を超えるなど好調なスタートを切った。鉄道ファンに向けた情報配信の他、参加者のニーズを反映した撮影会などを企画する。
運営しているのは、ベンチャー企業への出資や協業を推進するJR東日本スタートアップと、ファンコミュニティ「Mechu」のミーチュー(福島県郡山市)。Mechuのオンラインコミュニティを通じて鉄道写真ファンの意見を募り、社員を交えて「本当に望まれているイベントを目指す」という。
撮り鉄コミュニティには月額1100円(税込)で限定撮影会などに参加できる有料会員と、撮影した鉄道写真の投稿や閲覧のみの無料会員がある(内訳は非公表)。Mechuの担当者はこれまで手がけてきた小規模コミュニティとは違う「勢い」を感じたという。「コミュニティ内では既に対応が間に合わないほど活発な議論が交わされている。対策を検討しているところ」。
コミュニティの名称には、あえて「撮り鉄」という言葉を使った。「撮り鉄という言葉を聞くと、一般的にはあまり良くないイメージを持たれてしまうかもしれない。マナーのない一部の人達によってイメージが悪化し、そのために撮影から離れてしまった鉄道ファンも多い。しかし鉄道ファンはもともと鉄道会社にとってエンゲージメントの高い上客でもある」。
コミュニティを通じてファンの意見を吸い上げ、私有地を含めて安全に撮影できる場を提供することで「いずれは鉄道会社の利益や撮り鉄という言葉のイメージアップにつなげたい」としている。
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