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ドコモ、「バーチャルマーケット」運営企業に65億円出資 XRを「ポストスマホ」に
ドコモが「バーチャルマーケット」を運営するHIKKYと資本業務提携を結んだ。HIKKYに65億円を出資。ドコモのXR関連事業とHIKKYの持つコンテンツ制作力、XR技術を連携させる。
NTTドコモは11月15日、仮想空間(VR)内の大型イベント「バーチャルマーケット」を運営するHIKKYと資本業務提携を結んだと発表した。HIKKYが実施した65億円の第三者割当増資を引き受けた。
HIKKYは、Webブラウザ上で動作するVRコンテンツ開発エンジン「Vket Cloud」(ブイケット クラウド)サービスやバーチャルマーケットの運営を手掛けている。今回の提携により、ドコモは自社のXR(VR/AR/MR技術の総称)関連事業とHIKKYが持つコンテンツ制作力、XR技術を連携させて普及を促進する他、両社共同での営業体制の構築などを目指す。
HIKKYは資金調達を通じて、オープンメタバースの開発、Vket Cloudエンジンの開発体制強化、海外展開を含めた事業拡大に注力するという。
ドコモは、「ポストスマホ」としてXRが新たな生活インフラとなるよう、メタバース空間(VR)とリアル空間(AR/MR)の両事業を推進するとしている。
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