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バルミューダ社外役員がインサイダー取引の疑い 「対象期間を勘違い」
バルミューダは、同社社外役員がインサイダー取引になる恐れのある株取引を行ったとして、同役員に対し、5月以降の月額基本報酬を全額返上、11月以降3月までの報酬を100%減額する処分を下した。
家電メーカーのバルミューダは11月18日、同社の社外役員がインサイダー取引になる恐れのある株取引を行ったとして、同役員に対し、5月以降の月額基本報酬を全額返上、11月以降3月までの報酬を100%減額する処分を下した。
バルミューダは5月13日午前、社外役員の申請を受け、社内規定に基づいて同社株式の買付けを承認した。同日にバルミューダはスマホ事業への参入を発表している。
買付け可能期間は14日から20日だったが、社外役員は誤って13日正午ごろに買付けを実施し、同日24時ごろに取引したことを報告。同社は事実確認の上、14日には取締役、監査役、東京証券取引所、証券取引等監視委員会の情報提供窓口に報告した。
バルミューダは社外役員への処分に加え、寺尾玄社長も事案発覚時点で適切に対応しなかったとして月額基本報酬の10%を11月から3カ月間減額、管理担当取締役も11月の月額基本報酬を10%減額処分とした。監査役は全員、11月の月額基本報酬を10%減額すると申し出た。
同社は、社外も含めた役職員に対する研修を通じたコンプライアンス及びガバナンス意識の強化と適切な情報開示を行っていくとしている。
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