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ベタ塗りすら不要、NVIDIAのお絵かきAIが進化 文字からリアルな画像生成
米NVIDIAが、風景画像を自動生成する同社AI技術の最新版「GauGAN 2」を発表。従来はベタ塗りからリアルな画像を生成できていたが、GauGAN 2では文字情報を与えるだけで画像を生成できるようになった。
米NVIDIAは11月22日(米国時間)、風景画像を自動生成する同社のAI技術「GauGAN」(ゴーギャン)の新モデルである「GauGAN 2」を発表した。従来はベタ塗りからリアルな画像を生成できていたが、GauGAN 2では文字情報を与えるだけで画像を生成できるようになった。
同社が公開している動画では「ocean waves hitting rocks on the beach」(ビーチの岩に当たる波)と入力する過程が収められており、「ocean」の段階では湾を俯瞰した画像が作られ、「waves」まで入れると波が現れ、「hitting rocks」まで入れた段階では波打ち際の画像が生成されている。
最後の「on the beach」の段階では、手前に岩場ができ、岩場に向かって白波が立っている様子の画像となっている。
同社のスーパーコンピュータ「NVIDIA Selene」を使い、1000万枚の風景画像を学習したという。その際、研究チームは「冬」や「霧」「虹」といった各画像の特徴を表す単語をひも付けていた。
同技術を体験できるWebアプリのデモ版を公開している。文字から画像を生成した後に、ベタ塗り機能を使って調整し、再度画像を生成することも可能だ。
Webアプリのデモ版の使い方
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