速報
AWS、ノーコード機械学習サービス「Amazon SageMaker Canvas」提供開始
AWSはビジネスユーザー向けのノーコードMLツール「Amazon SageMaker Canvas」を発表した。コーディングの知識がなくてもデータセットをアップロードして指定することでモデルを構築できる。
米Amazon.com傘下のAWSは11月30日(現地時間)、ラスベガスで開催中の年次イベント「AWS re:Invent 2021」で、ノーコードで使える新機械学習サービス「Amazon SageMaker Canvas」を発表した。エンジニアではないビジネスユーザーがコードを記述せずに機械学習モデルを構築できるツールだ。
2019年のre:Inventで発表した機械学習のための統合開発環境「Amazon SageMaker Studio」と同じテクノロジーを利用する。
ユーザーはトレーニング用のデータセットを用意する必要があるが、データはスプレッドシートとしてアップロードしたり、社内データからインポートしたりできる。
SageMaker Canvasは、与えられた複数のデータを自動的にクリーンアップして結合し、数百のモデルを作成する。作成したモデルはSageMakerにインポートすることも可能だ。
AWSはSageMaker Canvasのユースケースとして、売上予測や在庫の最適化、詐欺の検出などを挙げた。
SageMaker Canvasはまずは米国東部(オハイオ)、米国東部(北バージニア)、米国西部(オレゴン)、ヨーロッパ(フランクフルト)、およびヨーロッパ(アイルランド)で提供を開始した。
関連記事
- AWS、Armベースの独自プロセッサを強化した「Graviton 3」発表 新インスタンス「C7g」も
米AWSが、クラウド向けArmプロセッサの新型「Graviton 3」を発表。旧型に対し、機械学習で3倍の性能を実現し、最大で60%の電力消費量削減が可能という。Graviton 3を搭載したインスタンス「C7g」も発表した。 - Microsoft、GPT-3をAzureで使える「Azure OpenAI Service」を招待制で開始
Microsoftは自然言語処理モデル「GPT-3」をクラウドで利用できる「Azure OpenAI Service」を発表。Azure上でノーコード開発や長文要約ができる。まずは招待制で開始する。 - 創業2年半でユーザー数3000人超 ノーコード×AI開発の「MatrixFlow」が考える“真のAI民主化”とは
2018年の設立から現在までで3000人超のユーザー数を抱える他、インテリアのEC事業「LOWYA」などを手掛けるベガコーポレーションから1億円の資金調達を受けるなどの成長を見せているMatrixFlow社の田本社長に、ノーコード×AIの未来を聞きました。 - AWS、機械学習のための統合開発環境「Amazon SageMaker Studio」提供開始 コード、ノートブック、データセットを1つのツールで
AWSが米ラスベガスで、年次イベント「AWS re:Invent 2019」を開催。機械学習のための統合開発環境「Amazon SageMaker Studio」を発表した。コード作成ツール、ノートブック、データセットを1つのツールにまとめたもの。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.