TikTok、クリエイター収益化ツールを拡充 投げ銭などが可能に
TikTokがクリエイターのための収益化プログラム「Creator Next」を発表した。また、コンテンツにギフトを贈る機能と、クリエイターにチップを投げる機能も追加した。(現在、日本は対象外。)
中国ByteDance傘下の米動画共有サービスTikTokは12月1日(現地時間)、クリエイターのための収益化プログラム「Creator Next」と幾つかの関連新機能を発表した。米国と欧州の一部で提供を開始した。
Creator Nextは、TikTok内のコンテンツで報酬を受け取る方法を管理するためのハブのようなプログラム。参加資格は、提供地域の18歳以上のクリエイター。フォロワー数の最小要件は地域によって異なり、過去30日間に1000回以上の動画再生があり、3回以上の投稿実績があること。過去30日間にコミュニティガイドラインに準拠していることも条件だ。
参加すると、ライブギフト、ビデオギフト、Tipsなどを受け取ることができるようになる。ライブギフトは文字通り、ライブ配信中にバーチャルなギフト(ダイアモンドと呼ばれる)を視聴者から受け取る方法。ビデオギフトはライブ以外のコンテンツでやはりギフトを受け取る方法。いずれもギフトを贈る視聴者は前もって仮想の“コイン”を購入し、これでダイアモンドを購入する必要がある。ギフト自体には金銭的価値はなく、クリエイターはこれを換金する必要がある。
Tipsはコンテンツにではなく、クリエイターに対してチップを与える機能。チップを与える側も受け取る側も米Stripeのアカウントを持つ必要がある。視聴者は1回当たり最大100ドル、1日当たり合計500ドルまでのチップを支払うことができる。チップを受け取れるクリエイターの要件は、Creator Nextの要件より厳しく、フォロワーが10万人以上いる必要がある。スタート段階では米国のアカウントのみが対象だ。
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