AWS、12月7日の大規模障害について説明 ステータスページの改善を約束
AWSで12月7日に発生した大規模障害について、同社が説明した。顧客が状況を把握しやすくするため、来年初頭にもステータスページを改善する計画。この障害ではDisney+や日本の任天堂などの他、Amazonの配送も影響を受けた。
米Amazon傘下のAmazon Web Services(AWS)は12月10日(現地時間)、7日に発生した大規模なサービス障害の原因について説明した。この障害は主に米東海岸地域に影響したが、日本でも任天堂のネットワークサービスが影響を受けた。
この障害では、顧客への状況報告が伝わりにくく、「一部の顧客がこの問題に関する情報を見つけることが困難になったことが分かった」ので、「来年初頭に、Service Health Dashboard(ステータスページ)を改善し、新しいサポートシステムをリリースする」としている。
この障害はバージニア州北部地域で午前10時30分ごろに発生。原因は「メインのAWSネットワークでホストされているサービスの1つの容量を拡張する自動化機能で、内部ネットワーク内の多数のクライアントから予期しない動作が発生した」ことという。これにより、接続アクティビティが急増してネットワークデバイスのキャパを超え、ネットワーク間通信が遅延した。
この問題はシステムの問題を把握するための機能にも影響したため、監視システムも使えなくなった。これが、修正に時間がかかった主な理由だと説明している。問題が完全に解決されたのは、問題発生から約7時間後の午後5時22分だった。
この障害で、Disney+、Tinder、Venmo、McDonald's、Cash Appなどの米国でのサービスが影響を受けた。また、Amazonの配達員が使う配送アプリも影響を受け、米CNBCによると、荷物のスキャンや配達ルートの確認ができず、数時間にわたって配達できなくなっていたという。
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