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iFixit、Microsoft公認「Surface」修理ツール提供開始
「修理する権利」を謳うiFixitがMicrosoftと提携し、修理しにくいことで知られる「Surface」シリーズのための修理ツールキットを発売した。Microsoft公認の修理業者向けだ。
MacBookなどの分解レポートで知られる米修理業者iFixitは12月13日(現地時間)、米Microsoftとの提携で、修理業者向けに「Surface」製品の修理ツールを発売したと発表した。Surfaceの修理はこれまで、Microsoftに返送する必要があったが、これらのツールを持つMicrosoft公認事業者でも修理できるようになる。
カイル・ウィーンズCEOは「Microsoftは顧客が製品を修理しやすくするための大きな一歩を踏み出した。米国で“修理する権利”意識が高まっている今、タイミングは完璧だ」と語った。“修理する権利”については、米連邦取引委員会(FTC)が7月、この権利の制限に対する法的処置の強化を可決している。
米Appleは11月、これまでAppleおよびApple公認業者以外でiPhoneなどを修理した場合、保証対象から外すとしていたが、2022年から米国で一部モデルで修理する権利を認めると発表した。
iFixitは、Surface Pro 7、Pro 8、およびPro Xのディスプレイの交換を容易にする「Surface Display Debonding Tool」など3種類のツールキットを修理業者に販売する。
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