ニュース
「Log4j」脆弱性の攻撃数、警察庁がリアルタイム公開
世界的に問題になっている「Apache Log4j」の脆弱性について、警察庁が12月14日、全国の警察施設で観測した攻撃数の平均グラフを公開した。
世界的に問題になっている「Apache Log4j」の脆弱性について、警察庁が12月14日、全国の警察施設のセンサーで観測した攻撃数のグラフを公開した。
警察施設のインターネット接続点に設置したセンサーで、脆弱性をついた攻撃のアクセスを観測。1センサー当たりの平均の推移をグラフに示した。1時間ごとに更新している。
Apache Log4jは、Javaで使われるログ出力ライブラリ。多数の企業向けシステムに採用されている。
脆弱性は12月9日(米国時間)に判明。悪意のある文字列を記録させることで、任意のリモートコードを実行できるというもので、ハッキングに悪用されるリスクがある。
警察庁のセンサーでも、日本時間10日から攻撃を観測。1日当たりの攻撃数推移をポート別に示した棒グラフを14日に公開し、警戒を呼び掛けた。
米国土安全保障省(DHS)傘下のサイバーセキュリティ諮問機関・CISAは14日、連邦政府機関に対して、12月24日のクリスマスイブまでにパッチを適用するよう指示している。
関連記事
- 米連邦政府のCISA、「Log4j」対策をクリスマスイブまでに完了するよう政府機関に指示
米連邦政府のサイバーセキュリティ諮問機関CISAが、連邦政府機関に対し、「Log4j」の脆弱性対策を12月24日のクリスマスイブまでに完了するよう指示した。CISAはこの脆弱性に関する専用Webページも立ち上げた。 - 10大セキュリティ事件2021 2位は東京五輪へのサイバー攻撃、1位は?
マカフィーが「2021年の10大セキュリティ事件」を発表。1位には、加盟店の名称など2000万件以上の情報が流出した可能性がある、電子決済サービス企業が利用するクラウドサービスへの不正アクセスがランクインした。 - Log4j、バージョン2.16.0が登場 問題の機能を削除やデフォルト無効に
米Apacheソフトウェア財団は、Java向けログ出力ライブラリ「Apache Log4j」のバージョン2.16.0をリリースした。変更点は、JNDI機能をデフォルトで無効化したことと、Massage Lookup機能を削除したことの2点で、問題となっていた脆弱性に対応した形になる。 - 「Log4j」の脆弱性を突く攻撃手段の情報共有は違法? 日本ハッカー協会に聞いた
ログ出力ライブラリ「Apache Log4j」に、任意のリモートコードを実行できる脆弱性があることが明らかになった問題で、その攻撃手段をネット上で共有する行為は、不正指令電磁的記録に関する罪に問われるのではないかと、エンジニアを中心に議論が起きている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.