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AlphabetのSidewalk Labs、Googleに吸収 CEOがALSで退任のため
Googleが2015年に立ち上げた都市生活改善企業Sidewalk Labsが終了し、Googleに吸収される。CEOのダン・ドクトロフ氏がALS(筋萎縮性側索硬化症)の可能性があると診断され、退任するためだ。
米Alphabet傘下の都市生活改善企業Sidewalk Labsのダン・ドクトロフCEOは12月16日(現地時間)、健康上の理由で辞任し、同社とその製品は米Googleに組み込まれると発表した。同氏はALS(筋萎縮性側索硬化症)の可能性があると診断され、家族と過ごす時間を増やすために退任すると語った。
Sidewalk Labsは2015年6月、都市での生活の諸問題を解決するソリューションの開発・提供を目的として立ち上げられた。ドクトロフ氏は立ち上げ当初からのCEO。元Bloombergの社長兼CEOで、ニューヨーク市の経済発展および再開発担当副市長を務めた経験を持つ。
「Sidewalk製品のPebble(駐車場の管理センサー)、Mesa(企業向け省エネキット)、Delve(AIベースの不動産開発サービス)、Affordable Electrificationは来年Googleに加わり、Googleの都市の持続可能性製品の取り組みの中核になる」という。
同社は2019年、カナダのトロントにトヨタが静岡に建設中の実験都市のようなスマートシティを建設する計画を発表したが、パンデミックによる経済的不確実性を理由に2020年に閉鎖した。
ドクトロフ氏は、「残りの自生を、誰もALSでしなないようにするために捧げる」と語った。
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