経済産業省は12月24日、同省が公表している「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」への対応と偽り、クレジットカード会社をかたってカード情報を聞きだそうとするフィッシングメールが出回っているとして注意を呼び掛けた。
万一、メールのURLをクリックしてカード情報などを入力してしまった場合には、カード会社に連絡するよう呼び掛けている。
詐欺メールは、カード会社を名乗り「経済産業省によるマネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン等を踏まえ、お客様が登録している各種情報等について、現在の情報に更新されているかどうかを確認している」などとかたって偽サイトのURLに誘導するもの。偽サイトでは、氏名や住所、電話番号、クレジットカード番号、暗証番号、パスワードなどを入力させようとする。
実際のガイドラインでは、銀行などに対して、顧客の取引目的を確認することなどは求めているが、カード会社に顧客カード番号やID、パスワードなどを確認することは求めていない。
また「不正ログインの形跡がある」「不正利用の疑いがあるのでカード利用を止めた」「本人のご利用かどうか確認したい取引がある」などと偽るフィッシングメールも出回っているとし、注意を呼び掛けている。
関連記事
- 偽ECサイトで金銭をだまし取る「詐欺サイト」 その実情と見分け方
被害が増える詐欺サイト。ECサイトの制作を手掛けるecbeing(東京都渋谷区)が、詐欺サイトの実情や見分け方を解説した。 - ドコモ装う不正アプリ被害、iPhoneでも確認 構成プロファイル悪用
NTTドコモなどの通信事業者を装って不正アプリをインストールさせ、ネットワーク暗証番号などを詐取するフィッシングの手口。AndroidだけでなくiPhoneでも被害を確認しているという。 - ドコモを名乗るSMSで1億円被害、全額補償へ ドコモオンラインショップでiTunesカードなどの販売を一時停止
NTTドコモは、同社の名乗るフィッシングSMSにより詐欺被害が起きたと発表。被害金額は約1億円、被害人数は約1200人。ドコモオンラインショップでの「App Store & iTunesギフトカード」などの不正購入が確認されたという。対象者には全額補償する。 - 「このQRコードを読み取ってくれないか」──街中での謎の声かけがTwitterで話題 セキュリティ企業も警鐘
「このQRコードを読み取ってくれないか」──街中で謎の声かけにあった旨のツイートが話題を集めている。QRコードを使った新手の詐欺の可能性もあり、注意が必要だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.