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ドコモを名乗るSMSで1億円被害、全額補償へ ドコモオンラインショップでiTunesカードなどの販売を一時停止
NTTドコモは、同社の名乗るフィッシングSMSにより詐欺被害が起きたと発表。被害金額は約1億円、被害人数は約1200人。ドコモオンラインショップでの「App Store & iTunesギフトカード」などの不正購入が確認されたという。対象者には全額補償する。
NTTドコモは10月2日、同社を名乗るフィッシングSMSにより詐欺被害が起きたと発表した。1日時点で被害金額は約1億円、被害人数は約1200人に及ぶ。被害にあったユーザーは、申告内容を確認した上で同社が被害金額を全額補償するという。
同社によると、「ドコモお客様センターです。ご利用料金のお支払い確認が取れておりません。ご確認が必要です」などの内容のフィッシングSMSを悪意のある第三者がユーザーに配信。SMS内のURLにアクセスすると、「NTTセキュリティ」「NTT DOCOMOセキュリティセンター」を装った不正なアプリのインストールやネットワーク暗証番号の入力を促されるという。
これにより、ドコモオンラインショップでApp Store & iTunesギフトカードなどが不正に購入される被害を確認したという。同社は2日時点で、ドコモオンラインショップでの「App Store & iTunesギフトカード」と「Google Play ギフトコード」の販売を一時停止している。
同社は、フィッシングSMS内のURLや電話番号にはアクセスしないこと、万が一、不正なアプリをインストールした場合は、アプリのアンインストールをするよう注意を促している。
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