帰省や旅行でも「給湯器」の電源は抜かない 故障の予防に
コロナ禍の影響で給湯器が品不足になり、交換は数カ月待ちというケースも珍しくない。そんな状況で日本列島を襲った寒波。メーカーや販売店による対策をまとめた。
長引くコロナ禍の影響で給湯器が品不足になり、交換は数カ月待ちというケースも珍しくない。そんな状況で日本列島を襲った寒波により、SNS上では給湯器の故障が増えると指摘する声が目立つ。寒い冬をお湯なしで過ごすことにならないため、メーカーや販売店が紹介している対策をまとめた。
電源プラグを抜かない、ブレーカーは落とさない
故障予防の基本は給湯器が持っている「凍結予防ヒーター」や「自動ポンプ運転」といった機能を活用することだ。例えばリンナイの給湯器では、外気温が3度未満になったと検知すると自動ポンプ運転が始まる。リモコンに「雪だるま」のマークや「凍結予防」という文字が表示されていれば自動ポンプ運転中だ。ノーリツの場合は「雪の結晶のマーク」になる。
これらの機能は電源を切らなければ自動で働く。このため帰省や旅行で家を空ける場合も短期間であればブレーカーは落とさず、電源プラグも抜かないほうがいい。
寒波の予報が出たら水を流しっぱなしに
寒波の予報が出て外気温が0℃を大きく下回るような場合、あるいは風が強かったり、一日中氷点下の気温が続いたりする日などは上記の対応では不十分だ。外に設置されている給湯器の給水配管などが凍結する可能性がある。
凍結を防ぐためには、就寝前にお風呂などの給湯栓から水をチョロチョロと流し続ける(通水)。追い炊き付きの風呂釜では残り湯を循環パイプの位置より5cmほど上まで残す。
寒さの厳しい地域などは配管内の水が凍らないように水を抜く(水抜き)。リンナイは詳細な手順をWebサイトで公開している。
凍っても熱湯はNG
給湯器から水やお湯が出なくなった場合、配管などが凍結した可能性がある。
給水栓を回し、動かない場合は凍結の可能性が高い。ただし慌てて熱湯をかけたりすると配管が破裂する恐れがあるため、メーカーは避けるように呼びかけている。基本は給湯器の運転スイッチをオフにして自然解凍を待つ。
どうしてもすぐにお湯を使いたい場合、応急処置として30℃から40℃のぬるま湯を使う。その際、給水元栓の周りにタオルを巻き、そこにお湯をかけると効率的。ノーリツはWebサイトに給水栓の位置からお湯を掛ける方法や注意点を動画でまとめている(寒波・凍結・積雪の場合)。
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