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プロ棋士向け最強将棋AIマシンを組む! ある相談から全てが始まった:新連載(3/3 ページ)
「ディープラーニング系の将棋ソフトを使いたい」──広瀬章人八段のこんな相談から、ITmedia NEWSの新しい連載が始まった。
広瀬八段が所有しているCore i9 9900Kは米Intelの2018年フラグシップモデルであり、8コア16スレッドを3.6〜5.0GHzで回せる。今でも間違いなくハイエンドの部類といっていい。
この前提の下、Threadripper 3990Xのスペックを見るとその異色さが分かる。“64コア128スレッド”と、コア・スレッド数ともにCore i9 9900Kの8倍であり、動作周波数は5GHzまではないものの、2.9〜4.3GHzで動作する。コンシューマー向けでこれほどのコア数を持つCPUは他社に類を見ず、文字通りの最高峰といえる。
先ほど「CPUは『一般的には』並列計算に強くない」と書いたが、コア数が多いということはそれだけ並列に計算できるということでもある。
「どうもこの先は沼だぞ」──。筆者の直感がそう告げる。しかし、相談を受けたからには完遂したい。PC好きとして強いマシンが動いているところも見たい。
こうして、「プロ棋士向け最強将棋AIマシンを組む!」という企画が立ち上がった。
さて、次に知るべきは「今のコンピュータ将棋では何が起きているのか? どんなソフトがどんなスペックでしのぎを削っているのか?」ということだ。これを調べてみると、8月に「最強CPUソフト vs. 最強GPUソフト」という、まさに今知りたいバトルが繰り広げられていた──。
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