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キャッシュレスとスマートフォンの時代に向けた革小物 rethink「ニッチシリーズ」分かりにくいけれど面白いモノたち(1/5 ページ)

iPodの実用的なケースを作り出したデザイナーが、コインとクレジットカードを収納できてなおかつ薄く小さい財布を開発した。

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 今回紹介する「分かりにくいけれど面白いモノ」は、小さい革製品。だが、スマートフォンが生活の中心となったキャッシュレス時代に向けたものなのだ。

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rethink「ニッチシリーズ」3点。手前「Less Wallet Pueblo」1万1000円、奥左「Key Purse Pueblo」6930円、奥右「Narrow Sleeve Rugato」7700円

 Appleのデジタルオーディオプレイヤー「iPod」のケースを世界で最初に世に放った1人、デザイナーの守川武氏の名前は、マニアックなガジェット好きや革小物好きの間では有名だ。

 単にiPodが入る革ケースというだけでなく、ベルトなどに通したままiPodを「操作可能な状態で」開けられるギミックを持つ、使いやすくカッコよいケースだった。

 その後、革製なのにiPod shuffleやiPod nano用のイヤフォンケーブルを巻くリールが内蔵されたケースなども製作。バード電子などが自社のロゴ入りで販売していたので、愛用していた人も多いと思う。現在も人気が高いバード電子のMacBook用レザージャケットも、守川氏のデザインだ。

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守川氏デザインのiPod専用ケース「Flippad」。ケースに入れて使うことが想定されていなかった時代だからこそ生まれた、ベルトなどに装着したままで操作できるギミック。この後、シリコンケースが登場して、iPodをケースに入れる時代が始まる
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このiPod shuffleケース「Clippad Shuffle」も守川氏デザイン。イヤフォンのケーブルを背面に巻き付けられるギミック以上に、全体のフォルムのカッコ良さと、コバの丁寧で美しい磨きがすごい。バード電子でも販売していた

 その守川氏の革小物ブランドが「rethink」。文具好きには3本のペンをコンパクトかつ美しく収納できる「Lim Pen Sleeve」、ガジェット好きには、iPhone用革ケースとして世界で最もスタイリッシュな製品の1つである「iPhone Sleeve」でおなじみのブランドだ。

 最近パクり製品が増えている、500円玉を2枚収納できるキーホルダーも、rethinkの名作「Clipon Coin Holder」が元ネタだ。丁寧なコバの磨きや、薄く削いだ革を張り合わせる手法など、面倒な工程を踏んで作られる製品群は、人気に生産量が追い付かず、欲しいけどなかなか手に入らない人も多いと思う。

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rethinkのiPhone用ケース「Lim Phone Sleeve」は今も、最新型に対応しながら継続している人気製品

 無駄のないデザインをなるべく少ないパーツで形にするrethinkの製品だから、昔からミニマムな使い方を提案する製品が多かった。

 キャッシュレスの時代が来るとは考えられてもいなかった時代に、薄さとコンパクトさに加えて、使い勝手を全く損なわない「Lim Wallet」を発売。現在もなお人気が続いている。

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