速報
Meta(旧Facebook)、新たな「プライバシーセンター」でユーザーを“教育”
Meta(旧Facebook)は、新たな「Privacy Center」の提供をまずは米国で開始した。「われわれのプライバシーへのアプローチを人々が理解できるように」“教育”する目的。今後他の地域にも提供していく計画だ。
米Meta(旧Facebook)は1月7日(現地時間)、新たな「Privacy Center」の提供をまずは米国で開始したと発表した。「プライバシーの設定について人々を教育し、われわれがどのように情報を集め、それを利用しているかを理解しやすくする」のが目的としている。今後数カ月かけて他の地域にも提供を拡大していく計画だ。
同社は2018年の5000万人の個人情報不正利用問題発覚後にも同じ「Privacy Center」という名称のユーザー情報管理メニューを追加している。
昨年10月に内部告発者、フランシス・ホーゲン氏が持ち出した文書に基づく同社が運営するInstagramの若者への悪影響についての一連の報道で、Metaの個人情報利用に対する懸念が再度高まっている。
新たなPrivacy Centerは「セキュリティ」「共有」「データ収集」「データ使用」「広告」の5つのトピックに分かれており、それぞれに関して“学べる”だけでなく、そこで設定の変更もできる。
Metaは「今後もPrivacy Centerを更新し、われわれのプライバシーへのアプローチを人々が理解できるようにする」としている。
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