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老舗ミニシアター「岩波ホール」7月末に閉館 コロナ禍で運営困難に 54年の歴史に幕

神保町にある老舗ミニシアター「岩波ホール」が7月29日をもって閉館する。コロナ禍による急激な経営環境の変化により「これ以上の劇場の運営は困難」と判断した。

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 神保町にある老舗ミニシアター「岩波ホール」(東京都千代田区)は1月11日、7月29日をもって閉館すると発表した。コロナ禍による急激な経営環境の変化により「これ以上の劇場の運営は困難」と判断した。


「岩波ホール」(公式サイトより)

 閉館までの上映予定は決まり次第、公式サイトなどで案内する。岩波ホールの会員制度「エキプ・ド・シネマの会」も同時に終了する。新規募集や継続の申し込みは1月11日まで受け付ける。

 「54年間の長きにわたり、ご愛顧、ご支援を賜りました映画ファンの皆様、関係者の皆様に心より御礼申し上げます」としている。発表を受け、公式サイトは11日の昼頃からつながりにくくなっている。

 岩波ホールは岩波書店の岩波雄二郎社長(当時)が作り、1968年2月に多目的ホールとして開館した。1970年代からは名作映画上映運動「エキプ・ド・シネマ」の先駆けとして、大手興行会社が取り上げない名作の上映を行う「ミニシアター」として歴史を重ねてきた。これまでに「惑星ソラリス」「ファニーとアレクサンデル」などの欧米作品、「美しい夏キリシマ」等の日本作品を合わせ、65カ国271作品を上映したという。


岩波ホールのシアター(公式Twitterより)

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