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YouTube広告からの商品購入でトラブルに…… 親のネットの使い方にどう向き合うか(2/2 ページ)

コロナ禍でなかなか帰省も難しくなっている今、せっかく帰省したときには実家のIT環境を見直しておきたい。本稿では、母親が遭遇したネット広告のプチトラブルについて紹介する。

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YouTube Premiumに加入しても広告リテラシーは上がらない

 こうした経緯から、YouTube Premiumに加入させることで怪しい広告から遠ざけようとも考えたが、現時点では加入させていない。YouTube広告を非表示にしたとしても、SNSやWebブラウジング中に表示される広告まではコントロールできないからだ。

 そのため、今回の件を教訓に、ネットで欲しい物があるときはスクリーンショットなどでも良いので、筆者に事前に確認すること(ベストはURLの共有ではあるが)、自分に対して表示される広告はまず怪しいと思えと伝えている。数千円のサンダルでITリテラシーが少し養えたと思えば高くなかったのかもしれない。

扱いに悩む陰謀論系動画

 一方で、扱いに悩むのが陰謀論系の動画だ。しばらく見ないうちに、見知らぬ動画の主張に親が染まっていたという話も聞く。筆者の親の場合、新型コロナワクチンも何を見たのか当初は否定的だったが、説得して何とか2回接種してもらった。

 もちろんYouTubeにはデタラメの動画もたくさんあると説明はしているが、特定の投稿者を信用し、「○○さんの動画はウソじゃない」とでも言われたら手に負えない。動画の視聴履歴を逐一チェックするのもプライバシーの面があるし、何より時間と手間がかかる。もし、YouTube Premiumに加入して広告を排除したとしても、レコメンドエンジン側から陰謀論系の動画を提案する可能性もあり、一安心とはいかない。

 YouTubeの代わりに、陰謀論系のコンテンツが少ないと考えられる「Netflix」や「Amazon Prime Video」などの動画配信サービスを提案するのも一つの手だ。親はテレビが好きなので「TVer」も選択肢としてアリかもしれない。ただし、これも完璧な解決策とは言えない。

 ワクチンの件はあったが、幸いにも、今のところ親はひどく偏った考えは持っていなそうなので、普段どういう動画を見るのかなど、日頃からコミュニケーションを取りつつ注意深く見守るしか今はなさそうだ。

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