競合ひしめく音楽サブスク、どう使い分けてる? IT系編集者2人の場合:ヤマーとマツの、ねえこれ知ってる?(5/5 ページ)
複数加入している人も多いであろう音楽サブスクサービス、使い分けはどうしているのか。2人のIT系編集者が振り返る。
サブスク全盛の一方でカセットテープやレコードが人気に
ヤマー 今は音楽を聞くのってもうサブスク前提になりましたけど、一方でレコードやカセットテープも一部で人気だったりしますよね。
サブスクに配信せずに、物理メディア限定で曲を作るアーティストとかもいるのかな。
マツ いるでしょうね。ダウンロード、サブスク、CD、ヴァイナル、カセット。いろんなメディアがありますね。
ヤマー スマホと違って、物理メディアだけだと再生するのにも専用の装置が必要ですけど、あえて物理メディアに限定して、持っているクラスタだけに流通させるってのも、1つのコミュニティーを作るみたいで面白いですよね。
マツ 最近、カセットプレーヤーがまたブームらしくて。
ヤマー カセットで楽曲配布、ちょくちょく見かけます。
マツ 以前、こんな記事を書いたこともありましたが。
ヤマー え、初代ウォークマン持ってるんですか!
マツ テープが回らないので、こういうことをやってます。その後で、ちゃんと稼働する、初代じゃないやつも買いました。
ヤマー 磁気ヘッド経由でMP3が聞けるカセットテープ型のMP3プレーヤーとかあるんですね。
マツ このときは磁気ヘッド経由でBluetoothオーディオを飛ばせるのを使いました。いや、夢の中で(技適未取得ゆえ)。
ヤマー でも、音楽がサブスクで便利になる一方で、手間のかかるビンテージ機材であえて聴くのも面白いですよね。動画だと、ビデオテープ風の加工はあっても、ビデオデッキやブラウン管テレビを用意してまで当時のメディアで視聴するってだいぶハードル高いですし。
音楽ならではの世界感な気がします。
マツ 確かに、ハイレゾでも空間オーディオでもカセットテープでも楽しめるから音楽は素晴らしい。それが月々わずか数百円で無尽蔵に手に入るって本当に夢のようです。それを堪能するために複数サービスを使うというのもアリかなって思います。全部合わせても学生時代にレコードに費やしていた金額よりだいぶ安いしね。
ヤマー マツさん、今までに音楽に使った金額数えるととんでもないことになりそうですね。
マツ ピュアオーディオの方に比べたら全然ですよ。
あ、次に来て欲しいサービスが1つあります。マルチトラック音源。自分でミキシングできるようなの。
ヤマー ん? どういうことですか?
マツ バンド用に、ドラム、ギター、ベース、キーボード、ボーカルの独立したトラックを再生できるプレーヤーと楽曲を販売していたサービスがあって、それだとYesの「Roundabout」なんかが、それぞれで独立して再生できる。
金額はちょっと高いんだけど、そこに自分のパートだけ入れれば、完全カラオケ(本人演奏)の出来上がり。
ヤマー なるほど、リミックスなんかもし放題と。
マツ そういうマルチトラックの時代がついに来るんじゃないかと思ってます。そしたら迷わずサブスクしますよ!
ヤマー アーティスト側がどれだけ開放してくれるかでしょうけど、もしそういう素材を開放する流れが来たら面白いでしょうね。
もちろん、権利的にクリアになればですけど……。
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