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ベラルーシのハクティビスト、ロシア軍阻止目的で国鉄にランサムウェア攻撃と声明
ハクティビストとして知られるベラルーシのCyber-Partisansは国鉄システムにランサムウェア攻撃を仕掛けたとツイートした。ルカシェンコ政権に対し、ウクライナ国境へのロシア軍備配送支援停止を要求している。
ハクティビスト(政治的意図でサイバー攻撃を仕掛けるハッカーアクティビスト)として知られるベラルーシに拠点を置くBelarusian Cyber-Partisansは1月24日(現地時間)、TelegramとTwitterで、ベラルーシ国鉄のシステムにランサムウェア攻撃を仕掛けたと発表した。要求は金銭ではなく、ベラルーシ政府による50人の政治犯の釈放と、ウクライナへの侵攻の可能性のあるロシア軍支援の停止だ。
ベラルーシ鉄道のWebサイトによると、24日現在、発券システムなどが利用できなくなっている。
ロシアとベラルーシは18日、ウクライナとの国境付近での軍事演習の実施を発表した。米連邦政府は、この演習がウクライナ侵攻の準備行動ではないかと警戒を強めている。
米Washington Postによると、ロシアはベラルーシのウクライナとの国境付近に軍を配備するためにベラルーシ国鉄を使っているという。
Belarusian Cyber-Partisansは米Ars Technicaに対し、ベラルーシ鉄道のネットワークには多くのエントリーポイントがあり、アクセスは容易だったと語った。
本稿執筆現在、ベラルーシの公式サイトでは、この問題に関連する発表はない。
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