最も平均年収が高いIT業種 2位はシステムインテグレーター 1位は?:就職人気から占う今後のIT業界
転職サービス「doda(デューダ)」のパーソルキャリアが公開した「IT職種の平均年収ランキング2021」によると、ITコンサルティングがIT業種で最も平均年収が高いことが分かった。
就職人気から占う今後のIT業界:
エンジニアをはじめとするIT人材は今やIT業界のみならず、さまざまな業界のDXを支える存在だ。このコーナーでは、調査会社などが発表している就職人気ランキングから、向こう数年のIT業界・IT人材動向のヒントを探っていく。
IT/通信業界で平均年収が高い業種は「ITコンサルティング」。パーソルキャリアが展開する転職サービス「doda(デューダ)」が公開した「IT職種の平均年収ランキング2021」によると、ITコンサルティングが458万円で最も平均年収が高いことが分かった。
同社では、IT/通信業界を4業種に分類している。平均年収は、ITコンサルティングが458万円(前年比3万円増)でトップ、システムインテグレーターは452万円(同3万円減)で2位、ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダーは451万円(同2万円増)で3位、通信/ISP/データセンターは398万円(同5万円減)で4位となった。
このうち、3業種の20代で平均年収が減少した一方で、30代以上は横ばいか増加。最も増加したのは、50代以上のハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダーで813万円(57万円増加)だった。
IT/通信全体の平均年収は433万円で、20年から11万円減少。DX推進で即戦力となる経験者の募集が増えた一方、SE職で未経験の採用を再開させた業種では年収が減少したためという。
ポテンシャル層や若手層の登録が増加した背景として同社は、IT関連企業が未経験者・若手を対象としたポテンシャル採用を再開させたこと、コロナ禍で転職活動を見合わせていたIT関連企業の若手層が活動を再開させたことの2つを理由として上げている。経験者では、「統括」「進行管理」「課題解決」ができるマネジメント人材に高いニーズがあるという。
ITに近い「インターネット/広告/メディア」カテゴリーは、代理店(広告/SP/PR)が426万円(同5万円増)でトップ、ネット広告/Webマーケティングは416万円(同5万円減)で2位、ゲーム(オンライン/ソーシャル)は平均年収407万円(前年比6万円増)で3位、放送/新聞/出版は391万円(同5万円減)で4位、広告は381万円(同3万円増)で5位だった。ゲーム業界が好調な理由として、巣ごもり需要で業績が好調だったためと考えられるという。
調査は、20年9月から21年8月の1年間にdodaのエージェントサービスに登録した正社員45万人のデータから、IT関連業種/IT職種で正社員として働く20〜65歳までをピックアップし、平均年収としてまとめている。
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