結婚相手に望む「勤め先」、コロナ禍で公務員の人気急騰 健闘したIT企業は……?
20〜50代の男女が「結婚相手に望む勤め先」は? 与信管理を手掛けるリスクモンスターが調査したところ、国家公務員・地方公務員が合計で約8割を占めた。その中で上位に食い込んだIT企業は……?
与信管理を手掛けるリスクモンスターはこのほど、20〜50代の男女に「結婚相手に望む勤め先」を聞いた結果を発表した。待遇や安定性などを基に、異性が働いていると魅力的に感じる職場を調べたもので、1位は国家公務員(39.3%)、2位は地方公務員(39.1%)。合計で約8割を占めた。3位はトヨタ自動車(8.5%)、4位は任天堂(5.4%)。IT企業では5位のGoogle日本法人(5.1%)が最高位だった。
6位はApple Japan(4.9%)、7位は全日本空輸(ANA、4.3%)、8位はソニーとパナソニック(ともに4.1%)、10位はアマゾンジャパンと資生堂(ともに3.0%)がランクインした。
IT企業ではこの他、16位に楽天(2.6%)、19位に日本マイクロソフト(2.3%)、42位にヤフー(1.5%)が入った。
コロナ禍は調査結果にどう影響した?
新型コロナウイルス感染拡大の影響で「在宅勤務を支えるIT業界の注目度が高まった」という。日本マイクロソフトは2019年の57位から大きく順位を上げた。Google日本法人(6位→5位)、Apple Japan(10位→6位)、アマゾンジャパン(18位→10位)などもランクアップした。
コロナ禍は公務員の人気集中にも影響しており、国家公務員(19年は14.3%)と地方公務員(同12.7%)ともに、比率が1年前に比べて約3倍に伸びた。リスクモンスターは「失業や収入減少への不安感が社会全体で増している中で、雇用や収入が安定しているイメージの強い公務員に人気が集中した」とみている。
一方、旅行需要の減少により、ANA(5位→7位)、日本航空(JAL、10位→12位)、東日本旅客鉄道(JR東日本、9位→12位)などはランクダウンした。
選ぶ上で重視したポイントは……?
回答者が勤め先を選ぶ上で重視したポイントは、「給与額」(56.1%)がトップ。以下、「雇用形態」(47.9%)、「福利厚生」(29.9%)、「社員を大切にしているか否か」(29.0%)、「勤務地」(27.0%)と続いた。
調査は2020年5月22〜25日にインターネット上で実施。20〜59歳の男女に意見を聞き、800件の有効回答を得た。
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