GPUの価格は下落傾向? 海外誌が報道 暗号通貨の下落も一因か
ついにNVIDIAとAMDのGPUの実売価格が下がり始めている──米The Vergeがそのように報じた。米国とドイツのIT系メディアサイトはそれぞれ、eBayと現地の小売価格を調査したところ、NVIDIA製とAMD製の新品のグラフィックスカードの価格下落を確認したという。
ついにNVIDIAとAMDのGPUの実売価格が下がり始めている──米The Vergeが1月24日(現地時間)、そのように報じた。IT系メディアサイトである米Tom's Hardwareと、ドイツの3DCenter.orgはそれぞれ、eBayとドイツの小売価格を調査したところ、NVIDIA製とAMD製の新品のグラフィックスカードのほぼ全てで、価格の下落を確認したという。
Tom's Hardwareが示した、eBayにおける2021年12月と2022年1月の価格対比の表では「RTX 3090」は12月で2829.39ドルだったのに対し、1月には2550.86ドルになり、価格は9.8%下がっていた。その他にも「RX 6900 XT」を除く、全てのGPUでも値下がりを確認できる。
また、グラフィックスカード全体の販売量も減少している。このことからThe Vergeは価格下落の原因を「転売屋に手数料を払うのが嫌で、購入を諦める人がいた可能性がある。あるいは、暗号通貨の影響なのではないか」と指摘。最近の暗号通貨の急落により、マイニング業者が大量のグラフィックスカードを手放したのではないかと推察している。
3DCenter.orgは、2021年1月から2022年1月における、ドイツの小売店での「RX 6000」シリーズと「RTX 30」シリーズの価格推移の図を掲載。どちらも4〜5月が価格のピークにあり、2022年1月には値下がり傾向がみられる。
The Vergeによると「NVIDIAとAMDは、2022年後半に供給が改善するとの予測を繰り返し表明している」という。
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