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車の助手席に荷物配達 スマホを“時間限定キー”に KDDIなど、国内初の実験
デジタルキーを活用し、自家用車のトランクや助手席などに荷物を配達する実証実験を、ヤマトなどがスタートした。
KDDI、ヤマト運輸と、トヨタ自動車などが出資するプライムライフテクノロジーズは、スマートフォンをクルマの鍵にするデジタルキーを活用し、自家用車のトランクや助手席などに荷物を配達する実証実験を、2月1日に始めた。
トヨタのスマートロックデバイス「Smart Key Box」と、KDDIなどが開発した解錠アプリを連携させる。東京都と愛知県の一戸建てに住み、トヨタ車を持っている人に協力してもらう。
参加者は「Smart Key Box」を車内に設置。実験用のスマホアプリをダウンロードしておく。
ECサイトで商品を購入し、ヤマト運輸の宅配サービス「EAZY」から送り状番号を送信。実験用アプリから、トランク・助手席・後部座席などの配達先を指定する。
商品の配達員は、配達員用アプリから、所定の時間だけ利用を許可されたデジタルキーを使ってクルマを解錠をして配達する。終了後は施錠し、配達状況を専用アプリに登録する。
参加者は、実験用アプリから、」配送状況や再配達の指示、問題の報告なども可能だ。
IoTシステムは、KDDIと、0関連会社の米Station Digital Mediaが共同で企画、設計、開発、運用し。ID管理、プッシュ通知配信/管理、データ分析、サービスキー管理、デジタルキー管理などの機能に加え、サービス運用状況の管理や見える化なども可能という。
KDDIは、実証で蓄積したデータや知見を有効活用し、今後、システムの商用化を目指す。
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