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ヤマトが配送票の個人情報を伏字に、氏名のみQRコード化 「置き配」の情報漏えい抑止、まずはZOZOが導入
ヤマト運輸が、配送伝票に書く住所などの個人情報を伏字にし、氏名のみをQRコードにして記載するサービスを開始。住所や電話番号などを印字しないため「置き配」時にこれらを盗み見られるリスクが減らせるという。まずはECサイト「ZOZOTOWN」が導入する。
ヤマト運輸は5月31日、配送伝票に書く住所などの個人情報を伏字にし、氏名のみをQRコードにして記載するサービスを始めると発表した。住所や電話番号などを印字しないため「置き配」時にこれらを盗み見られるリスクが減らせるという。まずはECサイト「ZOZOTOWN」が6月1日から東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県への発送で、8月2日から全国の発送で導入する。
配送伝票のうち、荷物を受け取る顧客用の「貼り付け票」に記載する住所、電話番号、氏名、郵便番号を伏字に。「家族のうち、誰に届いた荷物か分からない」という事態を防ぐため、氏名のみスマートフォンなどでQRコードを読み取れば確認できるようにする。
配達員用の「配達票」にはこれまで通り住所などを印字するが、置き配時には荷物から剥がすため、第三者は閲覧できないとしている。
置き配に特化した配送サービス「EAZY」のオプションとして提供する。配送情報を自社でQRコード化できるEC事業者であれば導入が可能といい、今後はZOZO以外への提供も目指すとしている。
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