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JVC、ビデオカメラ撤退 1984年から累計3600万台を出荷
JVCケンウッドは、民生用ビデオカメラの生産を昨年10月に終了したと明らかにした。成長事業にリソースを集中する。
JVCケンウッドは、民生用ビデオカメラの生産を昨年10月に終了したと明らかにした。事業ポートフォリオ改革の一環で、成長事業にリソースを集中する。
22年3月期第3四半期決算の中で発表した。ビデオカメラ開発で培った映像技術やノウハウはリモートカメラやドライブレコーダー、プロジェクターなどの事業に活用する。
日本ビクター(当時)は1984年にビデオカメラ生産を始め、37年間で累計3600万台を出荷した。当初は「VHS-C」カセットにアナログ記録するショルダータイプ(肩のせ)だったが(GR-C1)、1995年には「MiniDV」カセットを採用してポケットサイズに(GR-DV1)。2004年には世界で初めて1インチHDDにMPEG-2動画を記録する「Everio」(GZ-MC100/200)を投入した。
当時のビデオカメラは運動会などのイベントに欠かせないアイテム。赤字続きだった日本ビクターがケンウッドと経営統合した2007年の時点でもEverioは好調だった。
しかし携帯電話の進化などに押され、ビデオカメラ市場は2011年をピークに縮小を始めた。2012年から2016年までの4年間でビデオカメラの売上は半分となり(GfK Japanの調査による)、ライバルだったキヤノンは2019年までに撤退した。
【訂正:2月3日19時55分 初出時に「ライバルだったソニーやキヤノン」としていましたが、正しくはキヤノンのみです。お詫びして訂正いたします】
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