米Sony、穴が空いた完全ワイヤレスイヤフォン「LinkBuds」発表 音声ARで米Nianticと協業へ
米Sony Electronicsは15日(現地時間)、環状のドライバーユニットを搭載した新コンセプトの完全ワイヤレスイヤフォン「LinkBuds」を発表した。Microsoft、Spotify、Nianticとの協業も。
米Sony Electronicsは2月15日(現地時間)、環状のドライバーユニットを搭載した新コンセプトの完全ワイヤレスイヤフォン「LinkBuds」を発表した。価格は179.99ドル。同時にMicrosoft、Spotify、Nianticとの協業も発表している。
ドーナツ状のスピーカー部と半球状の本体をつないだユニークな完全ワイヤレスイヤフォン。小型軽量で耳の凹凸にすっぽりと収まる設計になっている。片側の重量は約4g。
「リングドライバーユニット」と呼ぶスピーカー部は中央に穴があり「周囲の音とデジタル音を自然にブレンドする」という。通話時の雑音を低減するノイズ抑制機能や雑音の大きさに応じて再生音量を自動調整する機能も備えた。
操作方法も独特だ。ジャイロセンサーを搭載しており、イヤフォン本体ではなく耳の周囲を軽く叩くことで反応する。
駆動時間はイヤフォン内蔵バッテリーで最長5時間半。充電ケースを併用すると最長17時間半まで延ばせる。急速充電機能も備えた。
立体音響技術にも対応した。SonyはLinkBudsユーザーに新しい体験を提供するとして、Microsoftや音楽配信のSpotify、「Pokemon GO」(ポケモンGO)で知られるNianticとの協業を発表。このうちNianticとの協業はAR位置情報ゲームの「Ingress」に関するもので、詳細は年内に発表するとしている。
米Nianticの副社長で日本法人の代表を務める村井説人さんは「ソニーの音声技術とNianticの持つAR技術が連携することで、これまでの視覚的なARだけでは作れなかった新しいAR体験の提供が可能になる。現実世界の中により没入感のあるAR世界を提供できることを楽しみにしている」という。
【訂正:2022年2月16日11時00分更新 ※誤解を招く表現を改めました】
関連記事
- ウォークマンに最高級「シグネチャーシリーズ」6年ぶりに登場 価格は40万円
ソニーは9日、ポータブルオーディオ製品の最上位モデル「Signature Series」(シグネチャーシリーズ)のウォークマン「NW-WM1ZM2」を発表した。店頭価格は40万円前後(税込)。 - ファスト映画で逮捕の男性、メディアのインタビューで自己正当化する発言を繰り返していた 家宅捜索まで動画に
YouTubeに「ファスト映画」を無断アップロードしていた男性1人が著作権法違反の疑いで逮捕された。メディアのインタビューで自己正当化する発言を繰り返していたという。 - 「ニコニコ超会議」3年ぶり幕張メッセで4月開催 一部はオンライン限定企画に
ドワンゴは14日、「ニコニコ超会議2022」を4月23日から30日に開催すると発表した。週末の2日間は2019年以来3年ぶりとなる幕張メッセでのリアル開催を予定している。 - 「資金繰りは限界」 子会社の破産手続き始めたオンキヨー、半導体不足も直撃
連結子会社2社の事業活動を停止したオンキヨーホームエンターテイメント。株主向けの説明からは世界的な半導体不足などの影響もあり苦しい状態にあったことが伺える。 - 「HUNTER×HUNTER」に登場する架空のゲーム「軍儀」を商品化 EC専売で
ユニバーサル ミュージックは14日、まんが「HUNTER×HUNTER」に登場する将棋のようなゲーム「軍儀」を再現して商品化すると発表した。「UNIVERSAL MUSIC STORE」専売商品として販売する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.