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“ファミマで不要スマホ回収”終了 問い合わせ多数で店舗に支障 再チャレンジも検討
ファミマで不要なスマホを回収するという実証実験を終了したと伊藤忠商事が発表した。同実験は2月1日にスタートしたが、想定以上の端末を持ち込まれていた。同社は終了理由を「店舗オペレーションへの影響があったため」としている。
伊藤忠商事は2月17日、2月1日に開始した携帯端末をファミリーマートで回収する実証実験について正式に終了すると発表した。この実験で、想定以上の端末が持ち込まれており、同社は12日に回収受け付けの一時停止を発表していた。
実証実験は、家庭で使用されていないスマートフォンなどの携帯電話(同社ではトレジャー端末と定義)を回収し、リユース、リサイクルに回すというもの。伊藤忠グループで中古携帯のオンライン流通を手掛けるBelongが保有するセンターで、データ消去と検品を行い、伊藤忠のネットワークを使って海外での販売も視野に入れていた。
携帯電話1台ごとに1000円相当のクーポンを配布。25店舗で3月31日まで実施する予定だったが、実施店舗に問い合わせが相次ぎ、オペレーションに支障をきたしたことから中止となった。持ち込まれた端末の数は「数万台に及んだ」とのことだが、同社によると、終了決定は持ち込まれた端末の数よりも、店舗オペレーションへの影響が主な要因という。
国内の不要端末の数は、データ移行の手間や、個人情報流出の懸念などから年々増加し、2021年時点で2.7億台、約3兆円の価値があると言われている。伊藤忠は、今後も回収事業の提供を検討しており、今回の実証実験で、どういった端末が集まったのかなどを検証。仕組みの再構築も含めて、再チャレンジを狙うようだ。
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