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「サンプラーの元祖」メロトロンの構造がアナログの極みすぎる そして複雑な楽器の著作権問題について:古代サンプラーがアプリになるまで(4/7 ページ)
メロトロンの著作権については2つの派閥がある。
ザ・ビートルズはフレーズ音源をそのままレコードに収録
ザ・ビートルズの「ホワイトアルバム」に収録されている『The Continuing Story of Bungalow Bill』のイントロのスパニッシュギターは、メロトロンの音源をそのまま収録したものだ。
この音源では、最下部の「G」の鍵盤にあのフレーズが割り当てられている。このようなフレーズサンプリング系の音源は、常に波形の先頭から再生されなければならないのはご理解いただけるだろう。
YouTubeの『Paul McCartney demonstrates the mellotron』という動画ではポール・マッカートニー自らメロトロンを使いボサノヴァのフレーズ音源を披露している。この動画に映っているモデルは、レコード会社であるEMIのバッジがついている。一時期、EMIでライセンス生産していたモデルがあるそうなのだが、その個体なのだろうか。
次の動画は、鍵盤を離した瞬間にテープがスプリングで戻る際の様子を撮影したものだ。プラスチックのフニャフニャした間仕切りが各テープの間に設けられているので絡まることはないが、巻き戻しは決して高速ではないことが見て取れる。スプリングの張力を強くすればもっと高速に巻き戻せるのかもしれないが、そうするとテープに負荷がかかり、切れてしまうかもしれない。
左の金属ケースは電源部。2つの黒いつまみはヒューズボックス。右の黒い端子に、ボリュームペダルを接続する
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