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CP+2022に学ぶ、「オンラインイベント」はどうあるべきか小寺信良のIT大作戦(5/5 ページ)

「CP+2022」は、会場イベントはなくなり、オンラインで開催された。開催の様子を見てきた小寺信良さんからの提案。

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内容はいいのだが……

 ただ、この撮影と後処理はいかがなものか。中止となったパシフィコ横浜の会場で撮影されたものと思われるが、あまりにもがらんとしており、何か装飾があるわけでもなく、ホワイトバランスも取れていない。他のイベントは同じ場所でも照明が入っているが、これはあまりにも出演メーカーに気の毒だ。

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新製品トーク駅伝の模様
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同じ会場でもトークプログラムはちゃんと照明されているが……

 こうした映像が、延々4時間も続く。ライブ配信時ならライブイベントだとして頑張ってみるかもしれないが、登壇者チェンジのセッティングの模様まで丸見えの4時間は、アーカイブとなっては見るのが辛い。

 こうした動画は、ライブ配信が終わったら編集して、各メーカーごとに分けるなり、タグを打ってジャンプできるなりの後処理を行なうべきだろう。また検索性が出るように、なんらかのテキストのガイダンスをつけるといった作業も必要である。

 オンラインイベントは、開催時を含めた一定期間の動員、つまり瞬間風速的な数字を重要視するあまり、アーカイブへの対応がちゃんとできていないところが大きな課題である。これはCP+に限らず、多くのオンラインイベントでも同様の課題がある。

 つまりオンラインイベントをテレビ的なものとして捉えすぎている。元テレビ屋がこうしたことを言うのも変だが、せっかくテレビ放送にはない利便性を手に入れながら、複数動画を見せる方法論としてテレビしかお手本がないのが、つくづく残念なのである。

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