ニュース
「ロシアをGitHubから切り離して」の意見に公式が返答 「私たちのビジョンは、全ての開発者のホームになること」
「GitHubからロシアを切り離して」──ロシアのウクライナ侵攻を受けて、このような件名の投稿がGitHub上に掲載された。さまざまな物議を醸したが、GitHubは「私たちのビジョンは、どこに住んでいても、全ての開発者のホームになることだ」と返答をした。
「GitHubからロシアを切り離して」──ロシアのウクライナ侵攻を受けて、このような件名の投稿がGitHub上に掲載された。3月2日時点で、投稿主に対して292の回答と1397のリプライがあり物議を醸したが、これに対してGitHubは「私たちのビジョンは、どこに住んでいても全ての開発者のホームになることだ」と返答をした。
同社は続けて「ロシアへの新しい輸出制限など、政府が課した命令については、私たちの義務として重く受け止めている。一方で、ユーザーや顧客が命令の範囲を超えた影響を受けることがないよう、政府の命令を十分に検討する責任も負っている」とした。
貿易管理に関するGitHubのポリシーを定めたWebページも紹介し、そこには「米国政府の制裁が適用される国と地域はクリミアとキューバ、イラン、北朝鮮、シリア」と記載している。これらを列挙した上で「フィードバック行動規範に基づき、この議論はここで終了する」と宣言した。
この投稿に対して、他ユーザーからは「GitHubを制限すれば、ロシア大統領も影響を受けて考えを改めるのだろうか?」や「一国の国民全員が、政府の行動に賛同しているわけではない」「国民全体を罰することが平和をもたらすと考えているなら、少し歴史を読んでみることをお勧めする」など、否定的な意見が多く見られていた。
関連記事
- カスペルスキーCEO、ロシアのウクライナ侵攻に「戦争は良いものではない」と反応
露カスペルスキーのユージン・カスペルスキーCEO(@e_kaspersky)は、ロシアのウクライナ侵攻について「戦争は良いものではない」とTwitter上で表明した。 - Apple、ロシアでの製品販売を停止
ウクライナの副首相からロシアでのサービス停止を要請されていたAppleがロシアでの製品販売を停止した。Webサイトは生きているが、購入ボタンを押すと「停止中」と表示される。 - Google、ウクライナ支援で現地マップの交通情報非表示、YouTubeでの露メディアブロック、Gmailアカウント保護などを展開
Googleはロシアに侵攻されたウクライナを支援する複数の取り組みを発表した。Googleマップでの現地の詳しい情報の非表示、YouTubeでの欧州全域でのロシア国営メディアチャンネルのブロック、約17億円の寄付などだ。 - Twitter、ロシアメディアへのリンクツイートに注意喚起のラベル付け開始
Twitterは、ロシア国家関連メディアのWebサイトへのリンクを共有するツイートに注意喚起ラベルを付けると発表した。オレンジ色の[!]と「このツイートはロシア政府と関連のあるメディアWebサイトにリンクしています」が表示される。 - 東京都庁、ウクライナ国旗の色にライトアップ
東京都は28日、都庁の第一本庁舎をウクライナ国旗と同じ青と黄色にライトアップした。「ウクライナとの連帯を示すため」という。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.