衣料品チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは3月10日、ロシアでの事業を一時停止すると発表した。ロシアで50店舗を展開する同社はこれまで、状況を注視しながらも事業を継続する姿勢を示していた。
ロシアのウクライナ侵攻を受けた措置。一転して事業停止を決めた理由についてファーストリテイリングは「現在の紛争を取り巻く状況の変化や営業を継続する上でのさまざまな困難から事業を一時停止する判断に至った」と説明している。
ロシアがウクライナに侵攻した2月25日以降、日本や欧米の企業が相次いでロシアでの事業を停止する中、ファーストリテイリングは7日付の経済紙で事業を継続する方針と報じられ、国内外から批判の声が上がっていた。
ファーストリテイリングは4日、ウクライナ人道支援のために国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて1000万米ドルの寄付と衣料品20万点の提供を発表した。欧州では従業員の有志がウクライナから近隣諸国に避難した人々に衣料品を直接届ける活動を始めているという。
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