イーロン・マスク氏、Twitter名を「イーロナ・マスク」に
Starlinkの提供などでウクライナを支援しているイーロン・マスク氏が、Twitterのアカウント名を「Elon Musk」から「Elona Musk」に変更した。ElonaはElonの女性名。その理由は?
米Teslaや米SpaceXなどを経営する起業家のイーロン・マスク氏は3月16日(現地時間)、自身の公式Twitterアカウント名を「Elon Musk」から「Elona Musk」に変更した。
ことの発端は、同氏が13日、「ウラジーミル・プーチン氏に対し、ウクライナを賭けての決闘を申し込む」とツイートしたことだ。
プーチン氏からは特に反応はないが、(ロシア連邦に属す)チェチェン共和国首長のラムザン・カディロフ氏が14日、Telegramで警告を投稿した。いわく、プーチン氏は柔道などで鍛えているので、「決闘をするなら女々しいElonaからたくましいElonに変わるための訓練が必要だ」。
ロシア語では一般に、名詞に男性、女性、中性があり、女性名詞は語尾が「a」になる。Elonの女性名はElonaになるというわけだ。
マスク氏はこの申し出が気に入ったらしく、おそらく一時的なものだろうがアカウント名を変えたようだ(Twitterのアカウント名は簡単に変更できる)。同氏はカディロフ氏の投稿を引用したツイートで「お申し出ありがとう。でもこれ以上トレーニングしたら強くなりすぎてしまう。もし彼(プーチン氏)が決闘を怖がるなら、(左利きじゃないけど)左手だけで戦うよ。 Elona」と署名した。
カディロフ氏はこれを受け、「Elonaはとても美しい名前だ。Musk氏が私の願いを聞いてくれて嬉しい。(中略)それでもElona、私の大統領と決闘しようとしないでくれ」とTelegramに投稿した。
ロシアによるウクライナ侵攻開始後、マスク氏はウクライナのミハイロ・フェドロフ副首相のリクエストに応えて衛星ネットワークサービス「Starlink」を無償で提供したり、ロシアの国営宇宙機関「ロスコスモス」による国際宇宙ステーション(ISS)の管理についての警告に対し、ロシアが放棄してもSpaceXが引き継げると受け取れるツイートを投稿したりしている。
【UPDATE】日本時間の17日午後にはElon Muskに戻った。
【更新履歴:2022年3月17日午後5時30分 Elon Muskに戻ったことを追記しました。】
関連記事
- Starlinkのアンテナがウクライナに到着したとフェドロフ副首相
ウクライナのフェドロフ副首相は、SpaceXの衛星ネットワークサービスStarlinkのアンテナが届いたとツイートし、イーロン・マスクCEOに感謝した。副首相がマスク氏に提供を依頼した2日後のことだ。 - ロシア「協力関係を断ち切ったら誰がISSを制御するのか」 マスク氏「SpaceX」
米国がロシアに対する経済制裁を決定したことに対し、ロシアの国営宇宙機関「ロスコスモス」のドミトリー・ロゴジン総裁は「協力関係を断ち切ったら誰がISSを制御するのか」と主張したが、これに対しイーロン・マスク氏が「SpaceX」とリプライした。 - TeslaのマスクCEO、Twitter投票結果を受けTeslaの数十億ドル相当の株売却開始
Teslaのイーロン・マスクCEOが11月8日から自社株を売却し始めた。これまでに数百万株、少なくとも50億ドル相当を手放した。同氏は6日、株式を売るべきかどうかTwitterでアンケートを投稿し、その結果は「売るべき」だった。 - イーロン・マスク氏「Twitterアカウントを削除した」とTwitterで宣言
イーロン・マスクCEOが17日、「私のTwitterアカウントを今しがた削除した」と自身のTwitterアカウントに投稿した。アイコンは真っ黒になっているが、18日時点でツイートやタイムラインは表示されており、実際には削除していないとみられる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.